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「もしこのまま外に出てファンに見つかったら、たたじゃ済まないよ?それにスタッフにも色々と聞かれ、大変な思いするよ。」
「よく分からない・・・。」
またパニック状態になりました。
「そういう事だから、帰ろう。」
両脇でユチョンとユノに両腕をとられ、立たされました。
そして私は連れられるまま彼らの車に乗りました。
家政婦が出来たと勝手に盛り上がる5人。私の事情など全くお構いなし状態。いくら私が質問をしても納得のいく返事は返ってきません。
車に同乗したマネージャーも状況を飲み込めないようで時折私の顔色を伺っては首を傾げていました。
私もちんぷんかんぷん状態で、首を傾げるだけでした。
マンションに着くなり、彼らは各自の部屋に入りました。
「なんでこういう事に?」
静まり返るリビングでマネージャーが口を開きました。
「分かりません。連れられるまま・・・。」
「困るなぁ。事務所に許可もなしに・・・。」
マネージャーは頭をかかえ、深く考え込み始めました。
私はどうしていいか分からずとりあえずソファーに座りました。
しばらくすると着替えを終えた彼らがリビングに出て来ました。
「はい、これ。ご飯作って。」
ジェジュンにエプロンを投げられました。
「えっ?」
受け取ったものの、分かっていない私。
「今日から家政婦なんだから、メシ、作ってよ。お腹すいた。」
ゲーム機を取り出し、さっそく対戦を始めるチャンミンとジュンス。
端で筋トレを始めるユノ。漫画本を読み始めるユチョン。
5人は戸惑っている私と考え込んでいるマネージャーをよそにくつろいでいます。
「早く。何でもいいから作ってよ。冷蔵庫に色々買い込んであるから。」
視線は漫画本もままのユチョンが言いました。
「はぁ・・・。」
投げられたエプロンを片手にキッチンへ向かいました。
ここから、彼らの家政婦生活が始まりました・・・。
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