奇跡

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-2週間後  今だ状況を飲み込めてないまま私は5人の住むマンションで忙しく過ごしています。 家にも帰れず、バイトは無断欠勤という事で電話でクビと言われ無職に・・・。でも「家政婦」という仕事を毎日しています。 不規則な生活の彼らに合わせ、休む暇もなく掃除・洗濯・ご飯の支度・・・。お構いなしに出される彼らの洗濯の量は相当な物で洗濯をしてもしても追いつきません。 途中何度も嫌になり逃げようとも思いましたが、逃げる暇すらありません。 あんなに憧れていた彼らなのに、こきつかわれ、徐々に憎く感じる日も出てきたり・・・。でも誰も知らない彼らの姿を見れるのがちょっと嬉しかったりして。結局「家政婦」を楽しんでます。 「ただいま。」 深夜2時。玄関が開き、ジュンス一人だけが帰って来ました。 「お帰り。あれ?他のメンバーは?」 「カレー食べてから帰って来る。僕は食欲ないから先に帰って来た。」 元気のない声。すごく疲れている様子でした。 「大丈夫?何か作ろうか?」 すぐにキッチンに向かい冷蔵庫を開けました。 「いいよ。食べたくない。」 肩を落とし自分に部屋に入るジュンス。 心配になりジュンスの後を追い、部屋に行きました。 「何しに来たんだよ。僕の裸でも見たいの?」 すぐ着替えをしていたらしくあっという間にトランクス1枚になりました。 予想してない姿にただ呆然と立ち尽くす私。 ジュンスの体はすごく綺麗な肌色で服の上からでは分からない胸や腕の筋肉がたくましくてつい見とれてしまいました。
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