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「いやぁ、良かった!」
「はぁ…酷いめにあった…」
鷹一は笑顔で鶫はしょぼくれて廊下を歩いている。
帰るため、げた箱に向かっているのだ。
後ろからは鈴音が足音を立てずに付いてくる。
「おい、お前たち。」
急に後ろから声がかかる。
3人が振り向くと担任の先生が腕を組み立っていた。
「こんなに遅くまで学校でなにしてるんだ?」
そう教師が尋ねる。
すると鷹一はズイッと前に出る。
「新しい部活動を作りたいと思いまして3人で考えてたら遅くなりました。」
教師は一瞬たじろいだが「そうか」とだけいうと、きびすを返した。
「じゃあ早く帰るように。
あ、神奈。
明日はちゃんと女子の制服を着てくるように。」
そのまま教師は去っていく。
鶫は口を開けたまま固まった。
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