第2話・魔王恥ずかしがる

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「そういやメイ」 「何かの?」 「お前、まだ『魔王』何だよな?」 「だの、次代に如何に力を残すべきかの……」  戦って倒された訳ではない、それ故にメイは『魔王』のままで少年に着いてきた。 「『魔王』を造るにはわしの命を使わねばならぬ……しかし、わしは『人間の女』として……」 「なら、子供ってのはどうだ?」 「ふむ……しかしの、魔王の力を継いだ者は、其処で成長が停まってしまう。  わしもこんななりじゃが、19歳……いかん、またアーリディヴェルへの怒りが込み上げてきた……」  フルフルと怒りに肩を震わせる。 「でも……」 「何じゃ?」 「いや、俺はアーリディヴェルに感謝かな?」 「このロリコンめ」 「断じて違う」
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