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「む、違うのかの?」
「当たり前だ、お前が魔王宣言したのは5年前、俺はその時一目惚れしたんだぞ?」
その時、少年は9歳だった事を考えれば『年上のお姉さん』を好きになったと言う事。
見た目の年齢こそ少年が上ではあるが、メイが『魔王』である限り、これから先更にロリコン呼ばわりされ続けるだろう。
「くそぅ……」
「まぁ良いではないか、何時までも若い娘が傍におるのだ」
「それ、大概比喩表現何だけど?」
「……不満かの?」
淋しそうな、どこか儚い笑顔でそう言われ、少年は首を横に振る。
「全然、不満なんて思いやしない」
「……ありがとう」
「メイ……」
「……ア……」
名を呼ばれる前に、少年はメイの唇を塞ぐ。
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