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「よし、じゃあ行こうか」
少年がメイの手を取り、それに応える様にメイは笑顔を浮かべ、取られた手で優しく握り返す。
その光景を、村の少女達は羨望を以て見ていた――
――少年の家は、メイにとって以外だったのか、驚きを禁じえずにいる。
「むぅ……『村人A』と言うのは以外と儲かるのかの?」
予想に反した大きな家、恐らくは村一番の家……そこが、少年の住む所。
「ああ、違う違う、間借りしてるだけだよ、山奥の村の『村人A』の収入じゃ、家なんて無理無理」
「その口振りから見るに、王国城下町の『町人A』なら、もっと収入があるというのかの?」
「ああ、俺の多分20倍位の収入があるんじゃないか?」
「にじ……!?」
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