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――現在。
婚礼の義も、いよいよ最高潮。
メイの眼前に村の娘衆が集い、今か今かとその時を待つ。
そう、娘衆が待ち焦がれるのはブーケトス。
皆の祝福の中で、メイが空へとブーケを放ると、娘衆が我先にと手を伸ばす。
「しかし……まるで餌に群がる魚のようじゃの」
アーチはその呟きを聞き、言い得て妙と思った事だろう――
――結婚式の熱も、夜も更ければもはや無い。
「ん……む……」
あるのは、新たに夫婦となった二人の熱。
「アー……チ……」
「メイ……」
新婚初夜。
二人は気持ちも新たに、お互いの熱を貪り合う――
――翌朝。
「む……はりきりすぎたかの……」
若干力の入らない腰を押さえて、ベッドから立ち上がる。
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