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「我は大魔道師トリス・メギラオが孫、スリア・メギラオ!
魔王メイリカっ!?」
木製のお玉が、スリアと名乗った少女の額を捉え、小気味よい音を鳴らす。
「痛いじゃない!」
足元に落ちたお玉を拾い、メイに投げ返すも、簡単に受け止められ……
「済まんな、わざわざ返してもらって」
「~!!」
その言葉の悔しさからか、声にならない声で抗議をする。
「ちゃんとしゃべらんか、ばかものが」
「う……っうるさいっ!」
「……で、知り合いか?」
二人のやりとりの区切りを見、アーチが割り込む。
「知り合いっ!?
バカじゃないのあんだっ!?」
二度目のお玉が額に当たる。
「痛いじゃない!
何で同じ場所に当てんの……よ……」
スリアは、メイより放たれる殺気に似た怒気に気圧され、言葉尻が萎んでしまう。
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