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何かの罰ゲームだろうか。
質(たち)が悪い。
罰ゲームなら誰か他の人間がみているはずだ。
周りを見回してみたが屋上には私と奴の二人しかいないみたいだ。
ならこいつは私をからかって遊んでいるのだろう。
「ふ-んそう。よかったね」
「そんなに邪険にせんでもええがな。本気やのに」
あぁ鬱陶(うっとう)しい。
何なんだこいつは。
「なぁ…なんか言ってくれんの…?」
イライラする。
何なんだこいつさっきは存在無視しようとしていたじゃないか。
「せっかく幽霊になってあえ…」
「るっさいねん!!さっきから。なんなんよ!?
死んだ、だの幽霊だの、好きやだの!!
私があんたになんかした!?あぁもぉ鬱陶しい!!黙って!!」
めったに見せない私の爆発。レア物だ。
奴はたじろいでいるようだ。
そんな奴を残して私は屋上から出ようと入口へと向かう。
「まさかお前…気付いてへんのか…?」
こいつはまだ言うか。
無視して屋上の扉に手をかける。
「一昨日お前殺されたがな!!」
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