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ザワザワ。
今は昼休みだから校舎がうるさい。
そんな校舎から抜け出して、私は立ち入り禁止のはずの
鍵が壊れた屋上にきていた。
ここなら2月半ばの今でも太陽が一番よくあたり、服もすぐに乾くだろう。
乾かすものは私自身。
制服はビチャビチャ。
頭もグチャグチャ。
つまり全身ずぶ濡れだった。
「はぁ…」
思わずため息をはく。
唐突なイジメが始まったのは、1月に入ってからだった。
理由はクラス内の知り合いが私と同じ志望校に落ちたから。
たぶん…無理だ、と言われていた私と
今のまま行けば大丈夫だ、と言われていた知り合い。
しかし知り合いは馬鹿な奴等とつるんで、補導された。
それが影響して面接で外された。
完全な逆恨み。
「眠くなってきた」
それほど真面目なわけではないし、あと4日で卒業式なのでサボることにする。
あと少しで眠れる一歩手前。
屋上の扉が開く音を聞いた気がする。
先生なら注意されるだろう。
まっ人間睡魔には勝てないよね。
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