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「まあ歩美の言うことはシカトしていいからな。リュウのことがすげえ心配なのは認めるけど。」
そんな会話をしながら、歩美を送った後にユリと家に戻る。
その途中ユリが急に立ち止まり言った。
「お兄ちゃん、あの木の下にいるのって美優(みゆ)先輩だよね。なんか寂しそうに木見てるけどどうしたんだろ?」
そういったユリの目線の先には、夜風に長い髪を揺らせながら大木に願いを込めるように膝立ちになっている早坂の姿があった。
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