第2章、流星と悠

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でも俺は…。 「恩返しとかノーサンキューだ。 ダチのピンチを助けるのは親友として当然! ってかお前は、1人で背負いすぎだ馬鹿。いじめが怖くて崩れる友情なら俺は入らねえよ! 仲良くしたい相手に冷たくされる方が1億倍辛いっての! だいたいお前は…。」 ムカついたので、俺は悠に言いたいことを全部吐き出した。 恩返しがどうとかで許してやる気などないのだ。 それなのに、悠は今まで見せてくれたことのない笑顔で 「全くお前は…面白い奴だよ。なんか目にゴミ入ったじゃねえか。リュウのせいだぞバーカ。」 と涙を浮かべながら応えてくれたのだ。 その日俺達は本当の意味で親友になれたんだと思う。 不良達を倒したおかげで、クラスでの孤立もなくなり、俺達は楽しい学生生活を送れることになったってわけでめでたしめでたし。
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