潜入捜査

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「あれ。なんなら今ここで押し倒してやろうか?」 距離を縮め、スーツのスカートから覗くフトモモに手を掛ける。 「……結構です。セクハラで訴えますよ?」 振り払われた手が宙をさ迷う。 「そんな睨まなくても……。みくさん……大人になっちゃったな」 昔はあんなに…… キスしてくれとか言ってきたのに……。 「女子高生のままの方が良かったですか?」 「……いや、今も十分エロくて魅力的です」 俺の言葉にみくは満足げに頷いた。 「……本当は……」 みくは言いかけて、少し俯く。 「ずっと心配だったんです。……先生、モテるから」 「大学にだって男はいっぱいいんだろ? それはお互い様ってゆうか……」 「……あたしは浮気しないもん。先生は信用できない」 「四年も一途に生きてるのに、信用ないってどーゆこと……」 真面目にちょっと落ち込むわ……。 「この二週間で先生を見極めるんです」 「……お前本当に浮気調査しに来たな?」 いや、コクリ、じゃなくて! 「……こう見えて俺一途なのよ?」 ……はい、疑いの目ですね。わかります。 「お前の方こそ浮気すんなよ?」 「しません」 「な、何故断言できる!?」 そして、みくは平然と言った。 「だってあたし先生が好きなんだもん」 ……うん。 「……みくさん……やっぱり襲っていいですか?」 この子に勝てる女なんてそうそう居ないと思うわけです。  
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