第一話 涙の極意

2/3
15人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
シャラン・・・ シャラン・・・ 規則的な鈴の音が広く、暗い空間に響き渡る。 目を凝らして音が鳴るほうを見れば---- 一人の人間が立っているのだ。 艶やかな赤地に漆黒の色で縫われた蝶が舞う着物に身を包み。 胸元に一本の赤い扇をさして・・・ そしてその人物はきれいな声色で言う。 「さぁ紅蓮、行こうか。」
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!