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「や、やめてください!!どこを見てるんですか!!」
危機から脱出する為、翔助を振り切るように思い切り叫ぶ香奈。
「どこだっていいだろ」
翔助は平然として、香奈の言った事を聞き流す。
「ど、どいてくださいよ~」
香奈は力ずくで起き上がろうと試みる。
だが力の差は歴然としていた。
「ふっふっふ。俺に力ずくで勝てるわけねえだろ。これでも運動神経はいいんだよ。なんかムラムラしてきた」
翔助は力ずくで香奈を抑える。
香奈は抵抗しても無駄だと悟った。
「うっ…ひっく……ひ、ひどいです……」
「ん?」
香奈の異変に気づく翔助。
香奈は泣き出していた。
「ご、ご主人様……お願いです……は、離してください……」
瞳を潤ませながら頬をほんのり赤らめ、上目づかいで翔助を見上げる香奈。
こんな目で見られたらきっと誰だってイチコロだろう。
だが、
「ヤダ」
翔助は即答。
「それ、嘘泣きだろ?」
そう、翔助は見抜いていた。
香奈が嘘泣きしていた事を。
「う、嘘泣きじゃないもんっ…」
嘘を突き通す香奈だったが、香奈の瞳はもう潤んではいない。
そしてその言葉は、翔助の耳には届いていなかった。
「ふひひひひ…」
変な笑い声をあげ、メイド服の中へと手を突っ込む翔助。
「ひゃぁ!」
あまりに突然だったので、香奈は思わず声をあげる。
が、翔助の手は止まらない。
どうやら翔助の頭の中は、完全に性欲に支配されているようだった。
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