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着いた場所も、また凄かった。
まるでそこは高級レストランの一角。
しかも高級料理がズラリと並んでいた。
「ご、ご主人様…これってもしかして…」
「そう、俺達の朝食」
「…豪華すぎじゃないですか?」
「やっぱりそう思うか?でも作ってもらったんだし…どうしようもねえよ。せっかくだから食うしかないだろ。ほら、座れ」
「あ、はい」
翔助と香奈はテーブルに向かいあって座る。
椅子に座るなり、翔助はその高級料理を食べ始めたが、香奈は料理に手をつけなかった。
「どうした?食わないのか?」
「いえ…なんだか恐れ多いというか…こんなのが朝食だなんてありえないです」
「まあお前の気持ちも分からんでもないが、あるんだから食えよ。それにこの後体力使うし」
「た、体力…?何かするんですか?」
「分かりきった事を聞くなよ。さっきの続きだ」
「さっきの…?」
香奈は最初は何のことかまったく分からなかったみたいだが、やっと気づいたようだった。
「や、やですよっ!何もしませんからね!」
「何言ってんだよ。さっき嬉しそうにしてたくせに」
「嬉しそうになんかしてませんよっ!!」
「じゃあ感じてたのか?濡れてたぞ?」
「ご、ご主人様っ!!う、嘘はつかないでくださいっ!!ぬ、濡れてませんからっ!!」
顔を真っ赤にしながら思い切り否定する香奈。
「え?どこが濡れてないって?」
それに比べて、翔助は平然としていた。
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