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「そ、そんなこと…言えませんっ!」
「え?言えない所が濡れてんの?」
「え?ご、ご主人様はどこが濡れてるって言ったんですか?」
「……」
「……」
「…まあとにかく食えよ」
「ご、ごまかさないでくださいっ!!しかも何ですか今の間は!」
「ったく、そんな事どうだっていいだろ?それとも何だ、俺に言ってほしいのか?」
「い、言ってほしいとかじゃなくてですね……ですからそういう事ではなくて……や、やっぱりもういいですっ!!」
香奈は1人でアタフタしながら、料理に手をつけずにそんな事を言っていた。
「ていうか、本当に食わねえのか?食わねえと腹減るぞ」
翔助がずいっと高級料理を香奈の前に出す。
香奈は少し悩んだが、やはり朝食抜きはまずいと思ったのか、しぶしぶ料理を手にとった。
「そうですね…じゃあ香奈はこれとこれだけでいいです」
香奈はそう言って、ロールパンと牛乳を手に取った。
「それだけかよ」
「いいんですこれで。あと牛乳は体に物凄くいいんですよ。カルシウムとリンが…」
「うるせえ、そんな説明はいらねえよ。で、お前は牛乳とロールパンだけで大丈夫なのか?」
「はい、大丈夫だと思います。牛乳は好きですし」
「牛乳が好きだと?」
「はい、毎日飲みますよ」
「そのわりに胸は小さいのな」
「!!」
「ん?」
「ほ、本当にご主人様ってえっちですね!!何でそういう所にしか目がいかないんですか!?」
香奈は少し頬を染めながら、怒りっぽくそう言った。
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