一日目

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「や、やめて…くださいっ」 言葉だけで抵抗する香奈。 が、翔助はそんな香奈の言葉を気にもしない様で、ひたすら耳を弄っていた。 「おいおい、よくそんな事が言えるな?体は抵抗してないぜ?本当は気持ちいいんだろ?」 どうやら、今更だが翔助はサディストのようだ。 「き、気持ちよく…なんか…ないですっ」 香奈は言葉を発するのがやっとだった。 呼吸もかなり乱れていて、全身に熱を帯びている。 初めてこんな事をされたからこそその感覚に対する免疫がなく、香奈の体は体温すら保てず、全身に力が入らなかった。 「耳を舐めたりされて気持ちいいなんて…お前が変態じゃねえか、この淫乱女」 「だ、だから…気持ちよくなんて…ひゃ!?」 翔助は何の躊躇いもなくいきなり、手を香奈の肩から胸へと移した。 「や、やめて、くださいっ」 大声で叫んだつもりだが、お腹にも力が入らない。 香奈は既に無抵抗状態。 翔助はそれをいいことに、香奈の胸を円を描くように撫でた。 「ひゃああああ!?や、やめて…」 初めてのその感覚に、どうしていいか分からないようだった。 言葉遣いすらも、翔助に対する言葉遣いではなくなって、素の香奈になっている。 それくらい、香奈には余裕がなかった。
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