一日目

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媚薬。 それは、恋心や性欲を起こす薬。 そう、これを高級料理の中に混ぜたのである。 香奈が座る側の料理だけに。 翔助が香奈に、料理を食えとしきりに言っていたのは、この為だったのだ。 しかもこの媚薬を、料理の中に大量に入れていた。 もちろん入れたのはメイドだが、翔助が無線を使ってメイドに入れさせたのである。 確信犯。 翔助は計画通りに事を進め、自分の思惑通りにしたのである。 そう、朝食前の香奈だったら襲ったら抵抗していたであろう。 翔助はそれを恐れていたのである。 だから抵抗の余地を与えぬ為に、朝食をとったのだ。 結果、全てが上手くいった。 翔助の行動は、とっさにしたものではない。 全てが計画された行動。 翔助は、そんな自分の計画が成功した事に満足していた。 抱っこをしているのは、最早俺の奴隷。 そんな事を考えながら、ニヤニヤと笑っていた。 「ご、ご主人様…」 香奈が上目づかいで話しかける。 頬はまだ真っ赤で、息づかいも荒かった。 「どうした?」 「か、体が…熱いです…」 「そうか。ふふ…待ってろ、俺の部屋に着いたら満足させてやる」 「はい…」 翔助は、急いで部屋へと向かった。
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