0人が本棚に入れています
本棚に追加
卒業式は行われたが、その後の全校集会の方が、重く長かった。
あとから聞いた話だが、遺書には両親への謝罪の言葉のみ書かれていたらしい。
謝るのは、謝らなくちゃいけないのは、「俺達」なのに…。
皮肉にも、彼女との思い出は小さい頃の楽しかったことの方が多かった。
いつの間にか変わってしまった。
環境と共に、俺自身も彼女自身も変わってしまった。
大切な絆や思い出も忘れ、流されるように時を過ごす。
これが、大人になるということなのだろうか?
大人になることをやめてしまった君に、一つ聞きます。
思い出にしか出来なかった俺に、生きることを許してくれますか?
最初のコメントを投稿しよう!