夜桜

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卒業式は行われたが、その後の全校集会の方が、重く長かった。 あとから聞いた話だが、遺書には両親への謝罪の言葉のみ書かれていたらしい。 謝るのは、謝らなくちゃいけないのは、「俺達」なのに…。 皮肉にも、彼女との思い出は小さい頃の楽しかったことの方が多かった。 いつの間にか変わってしまった。 環境と共に、俺自身も彼女自身も変わってしまった。 大切な絆や思い出も忘れ、流されるように時を過ごす。 これが、大人になるということなのだろうか? 大人になることをやめてしまった君に、一つ聞きます。 思い出にしか出来なかった俺に、生きることを許してくれますか?
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