6人が本棚に入れています
本棚に追加
「ちくしょう! ちくしょう!」
なんとか逃れることに成功した矢車は橋の下に隠れて少年たちが消えるのを待った。
「ウルトラマンはいるんだ!」
事の始まりはこうだ。公園で宇宙について熱く語る少年たちと出会った矢車は、彼らの輪に加わり、ウルトラマンの素晴らしさについて熱く語ったのだ。少年たちの反応は、矢車の予想とは正反対のものだった。
「ちょwwwww このおっさんウルトラマン信じちゃってるよwwwwwww」
「なん…だと……!?」
愚かな少年たちはウルトラマンを想像上の存在だと思い込んでいるのだ。まさかゆとり教育の悪しき面がこんな場面で炸裂するとは、流石の矢車も予想していなかった。
最初のコメントを投稿しよう!