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一人はレミリア、もう一人は『灰音と呼ばれる御名の姉に似た少女』。
服はサファイア色のドレス。
「ねえ、助けてよ。こんなに願ってるんだから……奇跡を起こしてよ!」
レミリアと呼ばれる少女は叫ぶ。
もう一人の少女は何があったか知らない。
『――いいよ。奇跡が欲しいならあげる』
だけど、親身になって聞いていた。
「……え?」
『代わりに、これからの人生を私に捧げてくれる?』
その少女はレミリアに言う。
まるで奇跡を呼べるかのように。
「いくらでも……。いくらだって……!」
そして少女は微笑む。
傷だらけのレミリアに向かって、優しく手を差し延べる。
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