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「ふん、貴様の愛とやらは歌うのも躊躇する程度なのか」
「なっ!?」
確かに俺の謙信への愛は、この程度の障害で潰れる物なんかじゃないはず。
「上等だ!!」
怒声を挙げると同時に俺は走った。
「覚えていーますか♪初めて」
都合により、歌詞の続きはカット。
2時間後
何か人として、大切な物を失った気がする。
「ハァハァハァ」
呼吸が荒い。
「よく歌ったな、お次は話術を磨くぞ」
「ハァハァ、好きにしてくれ」
そう言い、猪丸に跨がった俺はミカロスに着いて行った。
暫くして、ネオン煌めく店が並ぶ一画で、ミカロスは足を止めた。
「此所は?」
「アニマル遊郭(ユウカク)だ」
アニマル遊郭?
町で噂になってる遊郭だよな。
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