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斬っ!!
「のっ信様あぁぁぁぁぁ!!」
「何故です、何故に刀を私に刺さなかったのですか!!」
「愛してる貴様を斬るなど、俺には出来んかった」
「信さ……ま」
光の頬を一筋の涙が伝った。
「愛し……てたぞ」
「私もです」
ガガァッ!!
「殿!!光様!!」
燃え盛る炎の柱が二人の姿を消した。
『まるで、二人の愛のように炎は燃え続けた』
「うぅ、やはり愛とは性別も超えた素晴らしき物よの」
ODATVでやってた、愛の劇場『愛の焼き討ち物語』も終りかと思うと寂しの。
「グスン」
涙が止まらぬわ。
「貴方も愛の素晴らしさを知ったようだな」
見知らぬ声がワッチの背中越しに聞こえた。
「何奴!!」
刀を振り上げ、後ろに居たソイツの頭をワッチは斬った。
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