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「グフゥ、いきなり脳天とか……俺が悪魔じゃなかったら死んでたぞ」
頭から血を噴き出し、そう答える全身黒い衣服の男。
「悪魔とな?」
確かに人間に無いはずの漆黒の翼があるの。
それに赤い瞳の三拍眼に赤に金の混じったボサボサの髪。
「確かに人間では、無いような」
待てよ、確か義弘殿が『西洋では、悪魔が契約者の執事として働くらしいですよ』とか言ってたの。
そうなると、この悪魔はワッチの執事になりたくて来たとゆう事かの。
「主よ、名は何と言う?」
「ルシエルだけど」
「なる程の、ルシエルよ」
「何だ?」
「わざわざ、ワッチの執事をやりたくて来るとは中々よの」
「ハァッ!?」
いきなり図星を突かれ、驚いておるようだの。
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