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「驚かずとも良いわ、悪魔の事は友から聞いておる」
「どんな風にだ?」
やれやれ、いちいち説明が必要とは面倒な悪魔よの。
「契約者の執事として奉仕してくれるのだろ」
「何処の黒い執事だよ!!」
おおっ!!中々のツッコミ。
「なんじゃ、主はワッチの執事をしに来た訳で無いのか?」
ワッチの質問にルシエルは首を縦に大きく振りおった。
「じゃあ、何しに来たんじゃ?」
今度の質問に対し、ルシエルは目を少年のように輝かせおった。
「よくぞ聞いてくれた」
そんなに聞いて欲しかったのかの?
「実は俺は恋愛を手助けする悪魔でさ、愛の素晴らしさを知った貴女を誰からも愛される人間にするために来たんだ」
「誰からも愛される人間に……とな?」
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