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「おや、ルーキーじゃ無かったのか?」
なるべく、余裕っぽく言わないとな。
「鬼小島と恐れられる、小島彌太郎(コジマ・ヤタロウ)をルーキー扱いとは、良い度胸じゃねえか」
マジかよ、コイツが音に聞く猛将の小島彌太郎か。
「鬼小島とあろう物が初歩的なミスをしてるな」
「なん……だと!?」
少し、動揺してるようだな。
「火縄銃のセーフティーが掛かりっぱなしだぞ」
「馬鹿を言うな!!」
「どうだろうな」
ハードボイルドに、そう言いチラチラと火縄銃を見ていると、鬼小島も釣られて火縄銃に目をやった。
チャンス到来。
「ハァッ!!」
ガァッ!!
一気に正面を向いた俺の蹴りが小島の顎にヒット。
「ゴホォ」
流石に頭がのけ反った。
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