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その隙をつき、流れるような動きで小島の水月に肘を打ち込んだ。
「ゴホォ」
「そんな脳みそでよく、鬼小島と呼ばれたもんだな」
火縄銃にセーフティーとかあるはずないのにな。
小島の頭上でヒヨコが飛んでるのを確認し、当たり前のようにロッカーに押し込んだ。
「ふぅ、何とかなった」
ピピッピピピ
俺の胸元で鳴り響く通信機。
「こちらタイガー、どうしたんだ大佐?」
「別に用事がある訳じゃないんだから、その……ちょっと声が聞きたくなって」
ツンデレ風味のミカロスにイラっとしたので、通信機のスイッチは完全に切った。
「先に進むか」
薄暗い廊下を歩腹前進しながら進んだ。
「……のだ」
「……っが」
「何だ?」
一室から妙な声が聞こえる。
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