命短し恋せよ信玄

3/5
前へ
/635ページ
次へ
「お館様、一応聞きますが何をしております?」 絞るように声出し聞く、勘介。 「んあ、と〇ドラPに決まってんだろ」 白い歯を見せ、笑顔を向ける男。 「時代背景シカトかぁぁぁぁぁぁ!!」 神速とも言える、脅威的なスピードで走り、男の手元のPSPを蹴り上げる勘介。 天井にぶつかり、PSPは砕け散った。 「ああ!!俺のPSPがぁぁぁぁぁ!!」 「PSPがないじゃろ、名将武田信玄がなに普通にゲームしてるんですか!!」 座った状態の信玄に怒鳴る勘介。 普通なら、あり得ない光景だ。 「俺だってさ、甲州法度(コウシュウハット)定めるのに頭を使い過ぎたから、息抜きしたい時だってあんだよ!!」 立ち上がり、勘介に顔を近付け叫ぶ、信玄。 「甲州法度……ですか」
/635ページ

最初のコメントを投稿しよう!

372人が本棚に入れています
本棚に追加