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旦那が、俺様と子供達との間に割って入る。
その間中、子供の投石は続いた。
ガッ
ドゴッ
「旦那……っ…」
大丈夫だ、と言わんばかりに旦那が辛そうに笑った時。ドスの利いた声が耳に届いた。
「やめねぇか!」
「か…かたくらさま…?」
現れたのは独眼竜の右目、片倉小十郎。
子供達は持っていた石をばらばらと落とした。
「これは一体どういうつもりだ」
「だ、だってさなだゆきむらがきたから…」
「まさむねさまのてんかとりをじゃましたんでしょ?」
小十郎はふう、と溜め息を吐くと子供達を諭し始めた。
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