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「今政宗様が生きておられるのはこの連中のお陰だ……。テメェらが親に何言われたか知らねえが、誤解すんじゃねえ」
「……ご、ごめんなさい」
子供達はわらわらと退散していった。
「大丈夫か、真田幸村」
「片倉殿、かたじけない……」
「こっちこそ、ウチの領土のモンが失礼かけたな」
たった一声で、子供達を帰らせてしまった。
それほどまでに名の知れた将なのだろう。片倉小十郎という男は。
「政宗様がお待ちだ、俺が摺上原まで案内する」
「有り難く存じまする……片倉殿」
「……と、その前に…何故忍がついてきた?」
厳しい視線が俺様に向けられる。旦那はすぐに
「政宗殿には片倉殿、某には佐助が家臣でござる」
と、告げた。
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