二 対 六

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二 対 六

「Are you ready?死ぬ覚悟はできてんだろうな?」 「もとより、某は命を賭して戦う所存」 「good……それでこそ安心して斬り合える」 ―――ガキィ!! とうとう旦那と独眼竜の戦いが始まった。 独眼竜の両手には、六本の刀。 やはり、彼の真骨頂はあの構えなのだろう。 「六爪流、政宗様が編み出した独自の構えだ……破壊力は真田の二槍を遥かに凌ぐだろう」 二本の槍と六本の刀、数で勝ったとでも言いたいのか。 「……それはどうかな、旦那はそういう計算できないからねぇ」 未知数なんだ。 旦那の奥深くに眠る能力は。 こんなに近くにいたにも関わらず、俺様は旦那の本気を知らない。
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