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「……はは……うえ」
(んっ?旦那、俺様を母親だと思ってる!?)
「…弁丸の…ははうえで……ござる……」
服を弱々しく掴まれたと思うと、旦那はまるで赤子のように眠ってしまった。
「………旦那……」
主君が体調不良の時は、看病するのが正解だと思う。(俺様忍だけど)
でも、こんな風に精神的にも崩壊している時に、どうしたらいいのか分からなかった。
慰めるとか、労るとか知らなかったから。
「……俺、旦那の母さんだよ……」
本当は変化の術でも使えば良かったんだろうけど、旦那の母親の顔知らないし。
「…ずっと守ってやるから…安心して…」
旦那の寝息と、虫の声だけが部屋に響いていた。
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