66人が本棚に入れています
本棚に追加
悩んだ結果、結局私はまだ亜由美には言わないことにした。
何となく、自分がこれからどう変化するのか、分かってたからだと思う…。
こうしてる間にも、私の手は大橋くんに繋がれたままで。
大橋くんは、離そうとする様子もなくて、ジェットコースターに向かってどんどん進んでいく。
強引に繋がれた手。
でも私、嫌じゃ、ない…。
繋いだ手から、ドキドキが伝わりそうで怖くて、私は何も言えないまま、少しでも心を落ち着かせようと思いながら、ただただ大橋くんについて行った。
ジェットコースターに着くまでの時間は、恥ずかしさでいっぱいだったけど、幸せだ、って思えたんだ…。
「桜井?
着いたぞ♪」
「へっ?
あっ、うん///」
ジェットコースターに着いて、大橋くんに声をかけられたけど、私はまだ顔が真っ赤で、大橋くんの顔を見ることなんか、出来なかった。
最初のコメントを投稿しよう!