事件報告書

ソフィア．バトンの証言

それでね、私わかっちゃったのよ。
彼はきっと、魔女を探していたのよ。
彼の不思議な力は魔女の子孫だからなのよきっと。
あの森にはね、昔から不思議な話しが沢山あってね、私も子供も頃は御祖母様から話しをよく聞かされたの。
そうよ、私は昔…といっても６才までだけど、この村で育ったのよ。
そう、その不思議な話しの中で１番記憶にあるのが魔女の話しなの。
その話しっていうのが、あの森にはずっと昔から魔女がいてね、ひっそりと暮らしているらしいの。魔女は不思議な力で普通の人間よりずっとユックリ歳をとるらしいのよ。それで、今でも生きているんですって。
魔女って皆が想像するような姿じゃないのよ。その時代、その場所に合わせた格好をするのよ。だから誰もそれが魔女だって気が付かないのよ。
森の魔女もきっと、森に合わせた格好をしてるに違いないわ。例えば動物に化けているとかね。
その魔女は昔から森を守っているのよ。あの森が好きなんですって。
そして森を荒らす者には容赦のない事をするらしいの。