事件報告書

ティム．バートンの証言

ティム．バートン。
１８才。
高校生です。

はい、あの事件のとき被害者が倒れてるのを見ました。残酷だったので凝視はできませんでしたが。
今でもあの被害者の男性の死に様が夢に出てくるんですよ。あれから１週間もたつのに、毎晩毎晩、夢に出てきやがるんですよ。
カウンセリングなんて子供だましでしたよ。優しい言葉も励ましも今の僕には意味なんてないんです。

事件の事ですか…。
あまり思い出したくないんですが、出来る範囲で協力しますよ。
僕は、あの日大通りを歩いていました。
田舎の村の大通りなんて人はそれほど居ません。だから僕は死体の第一発見者の女性とすれ違ったのをよく覚えているんです。
女性とすれ違ってしばらく歩くと、背後から女性の叫び声が聞こえたんです。
振り返ると、死体と腰が抜けたさっきすれ違った女性がいました。
僕が通ったときには、死体なんてなかったのに、女性とすれ違って５秒もしないうちに、僕が通ってきた道に死体があったんです。信じられます？信じられないでしょ？僕だって信じられないんですから、当たり前ですよ。