事件報告書

ミカエル．ストライカーの証言

酒屋に行ったのが午前１０時。それから１時間半くらいビールを飲んでいたんだ。
すると店の外から女の叫び声が聞こえたんだよ。
田舎の村で村人全員が顔見知りで平和な村で女の叫び声だぜ。そりゃあ俺はビックリしたよ。
俺はビールそっちのけで表に飛び出したんだ。
酒屋の表は大通りなんだが、大通りの真ん中で女が腰を抜かして座りこんでいたんだ。
俺が女に駆け寄ったときには、もう何人かの野次馬が来ていたよ。野次馬どもは道の端に走り、そこでゲロしてやがった。
女の背後くらいまで行くと、女の前に人が倒れているのが見えたんだ。
見た瞬間に、こいつは死んでるってすぐにわかった。
刑事さんも知ってると思うが、首が１８０度ぐるりと回ってたんだよ。背中を上にして倒れてるのに顔も上を向いてやがった。
それだけならまだしも、男は自分の心臓を口に突っ込まれてたんだ。男の周りは血の海だったよ。
俺は自分では度胸のあるほうだと思ってたが、死体を見た瞬間に俺も道の端に走ってもどしちまった。