本編:ヘル・コースター

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そして、一気に急降下した。 風圧で前が見えづらい。 レールの先は、トンネルになっているみたいだ。 トンネルに入る。 中は暗闇だった。 しばらくして...。 おかしなことに気づいた。 このトンネルは、こんなに長かったか? アトラクションに乗る前に見たトンネルは、短かった。 このコースターなら、一瞬で過ぎてしまう。 しばらくして、トンネルの壁に蝋燭がともされていた。 その数はざっと...数十本。 なんでこんなものが...。 そう思っていると、今度は前方から熱気が襲ってきた。 さらには、鳥のようなものがコースターの周囲を舞っている。 何だ...あれ。 それは、次第に乗客のほうに寄ってきた。 コウモリのような翼に、とがった角。 裂けた口には、牙。 身体の色は黒い。 悪魔だった。 彼らは、奇声を発しながら 飛んでいる。 どうやら、奇襲を仕掛けようとしているようだ。 コースターは進み続けている。 熱気がすごい。 そして、前方に見えてきたのは...。 炎に包まれたレールだった。 しかも、360度のループ付き。
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