続・復元

11/17
前へ
/395ページ
次へ
真っ直ぐの道なりを駆け抜け、キラキラと眩しい輝きを放つ奥へ近付く。 先に到着していたレナ達の後から追い付くと、突然広い場所に出た。 その時僕の目に映ったのは、前方が凍りついた白銀の世界。 この空間の半分以上が氷で塞がっていた。 それによく見ると、氷の中にいるのはさっきの魔物達だ。 「すごい。これってやっぱりあの人達がやったんだよね」 カチコチに固まった氷に触れながら、レナは隣にいるレインに声を掛ける。 ――あの人達? 「レナ。あの人達って、ここにいた人?」 疑問に思って訊ねれば、彼女は首を縦に動かした。 「私達が着くと同時に消えちゃったの。たぶん転移魔法だよ。6、7人いた。ねっ、レイン」 問い掛けられたレインが頷く。 信じていなかったわけじゃないけど、レナの言ってることはホントみたいだ。 それにこの魔法……。 【フローズンミスト】……いや、【アイスブリザード】かな。 おまけに転移魔法まで。 この状況を見れば、かなりの実力があるのは間違いない。 その人達は一体何をしにこんな所に来たんだろう。 僕達と同じ理由かな?  
/395ページ

最初のコメントを投稿しよう!

43147人が本棚に入れています
本棚に追加