続・復元

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「戻るか……」 長い話し合いの末、結局引き返すことで話がまとまる。 授業はサボっちゃったし、武器は復元できなかったし、とんだ無駄足だった。 そう考えると、自然とため息が出た。 もう引き返すのもめんどくさい。 「みんな。出発する前に先生からこれを貰ったんだ」 僕はポケットから魔法陣の描かれた布を取り出してみんなに見せる。 「それは?」 「強制転移の魔法陣だよ。これを使えば洞窟の外まで転移できる」 それを聞いたレナ達は目を輝かせながら近付いてきた。 「でかした! これで楽に帰れるぜ」 「ねぇねぇ、早く使おうよ!」 僕は苦笑しながら布を広げて地面に置くと、近くにいたレインに左手を差し出す。 レインはすぐに僕の意図を察してくれて、右手で僕の手を、左手でレナの手を握る。 レナも同じようにルミナへ。ルミナはクロスへ。 「いくよ」 全員が手を繋いだのを確認し、僕は魔法陣に魔力を込める。 少しの魔力で魔法陣が勝手に輝きだし、強く光ったかと思うと、瞬間、景色が変わった。  
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