続・復元

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そこは一度見たことのある風景。 そう。リディア先生の言っていた通り、洞窟の外だ。 「あー、無駄骨だった。どうせならベルリオーズまで飛べなかったのかよ」 「それは無理だろう。あの結界は強力だからな」 愚痴るクロスとツッコむルミナ。 勝手について来たくせに酷い言いようだ。 「まっ、授業サボれたからいいけど」 クロスはそう言ってベルリオーズの方へ歩き始める。 ――やっぱりサボりたかったんだ……。 でもクロスはわかってるんだろうか。 この後学園へ戻らなければならないということに。 そして、無断で学園を抜け出した自分達がどうなるか。 まぁ、気付いてないからあんな余裕なんだろうね。 あれ? 元々かな? 「僕達も行こうか」 レインの声に反応し、残りの2人もクロスに続く。 するとレインは僕の方に体を向け、苦笑混じりに口を開いた。 「今回は仕方ないよ。他にも方法があるかもしれないし、最悪創ればいいことだよ。今日は戻ろう?」 「……そうだね」 僕が頷くと、レインは僕の肩にポンッと手を置いて踵を返す。 うん。レインの言う通りだ。方法は1つじゃない。 肩の荷が下りたような感覚を感じながら、僕もみんなの後を追って駆け出した。  
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