43147人が本棚に入れています
本棚に追加
「……そうだったの」
全てを話し終えると、先生は申し訳ないという表情で言葉を漏らす。
「ゴメンなさい。そんな所にあなた達を行かせてしまって。ケガはない?」
僕達は頷く。
「大丈夫だよ。全然強くなかったもん」
「この俺様が負けるなんてあるわけねぇだろ?」
強気な発言をするレナとクロス。
クロスはいつも通りだけど、その言葉は先生の不安を消すには十分だった。
ホッと胸を撫で下ろしたのがわかる。
「よかったわ……」
だが、次の瞬間、
「で、どうしてあなた達がいるのかしら? 許可したのはクラッド君とレイン君だけのはずよ?」
鋭い視線が、僕とレイン以外の3人に向けられた。
笑顔で固まる3人。
まさかここで追求されるとは思わなかったんだろう。
僕とレインは先生の後ろに隠れるように移動した。
3人が睨んできたけど気付かなかったってことで。
最初に口を開いたのはレナだ。
最初のコメントを投稿しよう!