もう1つの方法

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あの騒動から3日。 その間、僕はやっと普通に授業を受けることができた。 何故かいろんな知識がある僕にとってはそれほど難しくない。 そして今日。土曜日だけど、学園がある。 授業は魔術だけらしい。 けれど、僕は別メニューだそうだ。 理由はもちろん、武器を取り戻すため。 みんなが魔術の練習をする中、僕はコロシアムの端で、5人の人物達を前に立っていた。 レナ、レイン、ルミナ、クロス。そして、リディア先生だ。 とは言っても、僕らは何をするのか説明されていない。 いい加減気になって訊ねようとした時、レナが先に口を開いた。 「先生、早く何するのか教えてよー」 みんなも頷いて同意する。 「そうね。この方法はみんなにも協力してもらうわ」 そりゃそうだ。みんな揃ってるんだから。 「やることは簡単よ。みんなでクラッド君をリン……攻撃するの」 リンチ!? 今リンチって言おうとしたよね!? ってか、聞こえは違っても意味は同じだし! 「ち、ちょっと待ってください! どういうことですか!」 当然、僕は勢いよく抗議した。  
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