もう1つの方法

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次に見た光景は……ルミナだった。 「……また?」 「むぅ。つまらん」 懲りずに僕の身体に乗っていたルミナを退かしながら身体を起こす。 うん。場所といい状況といい、全てが前と同じだ。 「もう放課後なんだ……」 思わず口にした言葉を言ってから気付く。 外はまだ明るい。 ってことは……。 「何を言っている。今は時間的に2時限目の終了間近だ」 やっぱりか。 「って、それなら何でルミナが!?」 僕が訊ねると、彼女は至極真面目な表情で口を開く。 「決まっているだろう。看病だ」 「っという名目で?」 「キミを襲いに――っ!」 そこまで言って慌てて口を塞ぐルミナ。 うん……。全てが前と同じだ。 ――そういえば……。 と思い出す。 気絶する前、確かに後ろにクロスがいた気がするんだけど……。 正直、いつ背後に回られたのかわからない。 レインが壁になって見えなかったけど、さすがに背後まで移動されれば気付かないはずがない。 やっぱり魔法を使ったとしか……。 丁度その時、学園中に授業終了を知らせるチャイムが鳴り響いた。  
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