もう1つの方法

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しばらくして、保健室の扉が開かれる。 入ってきたのはレナ、レイン、クロス。そして、リディア先生。 先生がいたことは意外だったけど、この3人が来ることは予想していた。 来てくれなかったら涙で枕を濡らしていたところだったよ。 「今回は早いお目覚めだな」 そう言ったクロスは、自分の場所だと言わんばかりに隣のベッドに腰掛ける。 その隣にルミナが座り、レナ達はどこからか持ってきたイスに腰掛けた。 レナの様子を見る限り、目が覚めたのは結構前みたいだ。 「無事……と言っていいのかわからないけど、武器の召喚は成功ね」 唐突にリディア先生が話し出す。 確かに今回の目的は達成された。 「でも、いろいろと問題点も見つかりました」 「確かにな」 クロスが口を挟んでくる。 「武器を手にしたからって余裕を見せ過ぎだ。一番直さなきゃならねぇ問題だな」 反論できない。 クロスの言う通り、武器を使う自分が弱ければ意味がない。 それに黒龍の能力が多用できないこともわかった。 当分は刀を使った練習をすることになるだろうな……。  
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