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ある日曜日の朝。
その日、学園も休みなので、僕は自室のベッドで深い眠りについていた。
そんな平穏を乱す者が1人。
「おいクラッド! 俺様は出掛けてくるぜ!」
部屋の扉を開けながら大声でそう言ってきたのはクロス。
まぁクロスしか考えられないんだけど……。
僕は寝ぼけ眼でクロスを見る。
黒いズボンに、少し黒文字の入った白いTシャツ。その上に黒いジャケットを着ていて、首には名前の通り十字の形をしたネックレス。
カジュアルな服装だ。
「行ってらっしゃい……」
布団を被り、再び夢の中へ。
意識が無くなる直前、玄関のドアが閉まる音が聞こえた。
それから感覚的に何時間か後。
鳴り響くインターホンで目が覚める。
時計を見ると、あれから15分しか過ぎていない。
――ってか、誰だろ?
未だ鳴り響くインターホンを鬱陶しく感じながら、僕は急いで玄関へと移動した。
外を覗くと、そこにいたのは……。
「レナ?」
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