とある休日

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――そういえば……。 と、今までのことを思い返してみる。 ルミナが爆弾発言をした時、真っ先に口を開いたのはクロスだ。 黒龍を召喚したあの戦いの時も、ルミナに攻撃しようとした前後にはクロスの攻撃があったような気がする。 偶然かもしれないけど、確かに……。 でもそれだけじゃ決定的な証拠にはならないね。 「2人は何でそう思うの?」 僕は訊ねる。 「見てたらわかるじゃん」 とレナ。 そうかな? 僕は全然気付かなかったけど……。 「まぁこればっかりは付き合いの長さだね。普通の人にはわからないと思うよ」 レインの言葉に納得する。 同時に羨ましくもあった。 そんな些細なことにも気付けるぐらい仲のいいみんなに。 「クロスってほら、顔はいいじゃない? それにあの俺様。惚れちゃう女の子は少なくないの。でも惚れなかった女の子の中でもルミナは別格。興味なしって感じ。それがクロスに火を付けたんだろうね」 レナの口から語られる話に疑問が浮かぶ。 興味ないならダメじゃん!  
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