とある休日

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少し緑を楽しみながら公園を出た2人は商店街へと足を進める。 休日だということもあって、商店街に近付くにつれて人通りも多くなっていく。 これなら見つかることもないだろう。 逆に見失いそうでもあるけど……。 「どこに行くのかな?」 そんなことを知ってか知らずか、レナは楽しそうに声を弾ませる。 レナらしいと言うか、イタズラ好きだな……。 彼女の隣でクロス達の様子を窺ってるレインも楽しそうだし。 さすがレナの彼氏。似た者同士ってことか。 そう思いながら移動し、建物の陰に隠れて顔を出す。 クロス達は気付いていない。 でも、そろそろ周りの視線が痛くなってきた……。 「早く店にでも入ってくれないかなぁ」 そう呟いた時だった。 2人はある店の前で立ち止まる。 その店の看板を目にした僕はいろんな意味で驚愕した。 斜めに重なった二双の剣が描かれた看板。 そう。武器屋だ。 デートで最初に行く店が武器屋って……えええぇぇぇぇっ!  
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