ミュヘンの森

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リディア先生の衝撃発言の翌日。 今日の授業は全て中止になり、代わりに交流試合の詳しい説明を聞くことになった。 「試合場所はミュヘンの森。ここにいる魔物は試合前日に一掃して結界を張っておくから危険はないわ」 ミュヘンの森……確かここから北西にずっと進めば辿り着く大きな森だ。 距離もかなりあるし、魔物も強いから、ギルド関係者以外は滅多に人が近付かないと記憶にある。 そこの魔物を一掃するって……大丈夫なのかな? 「試合のルールは、クラスの中でリーダーを1人決める。相手より先に敵リーダーを倒した方が勝ちというものよ」 ベタなルールだなぁ。 でも、だからこそ戦略が勝敗を左右しそうだ。 森も大きいし、人数も多い。 作戦はいくらでも立てられる。 「試合当日、リーダーにはこの仮面と黒いローブを着て参加してもらうわ」 そう言って先生が何処からか取り出したのは白い仮面。 目と口の部分は三日月形にくり貫かれ、目元から下へ真っ直ぐ黒い線が引かれている。 お世辞にも趣味がいいとは言えない仮面だ。  
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